【日本語教師から見た各国出身者の特徴】
01.ベトナム人編

日本語教師として様々な国の学生達と接していると、出身国による違いを感じることが多々あります。今回はベトナム人の特徴をまとめてみました。

仲間意識が強く寂しがり屋

 もちろん独自の考えを持ち個人で行動する学生もいますが、多くのベトナム人は大勢の友達と一緒に行動する傾向にあります。進路に関しても情報交換が盛んに行われていて、先輩や友達、友達の友達といった「ツテ」があると安心するようです。そのため、どんなに教師が勧めても知り合いのいない学校には行きたがらない学生も多いです。

最優先は家族

 多くの学生は日本でアルバイトをして、節約しながら生活しています。自分の生活費を切り詰めても家族への仕送りを優先する学生が多いのは、それほど家族を大切にする文化が根付いていると言えるでしょう。

 また、毎日のように家族に電話をしているという学生も多いです。祭日や誕生日など、本来なら親族が集まるようなタイミングでは特に寂しさを感じるようです。

 

起業の意識が高い

 進路の相談を受けていると、大半の学生が「将来はベトナムで(もしくは日本で)ビジネスをしたい」と言います。日本人からすると具体的な計画がなくただ起業したいというのは意識が低いように思えますが、ベトナムでは起業が日本に比べはるかに一般的なようで、家族が何かしらのビジネスをしているという学生も多いです。

 そのため一つの業種や職種に絞って将来の道を考えるというよりは、どうすれば将来家族と豊かな暮らしができるのか、そのためのステップとして日本で勉強や就職をすると言う考え方が多くの学生に共通しているように思えます。


 このような特徴を踏まえてベトナム人と接してみれば、より良い関係が築けるかもしませんね。他にも魅力がたくさんあるので、ぜひ実際に触れ合う中で感じてみてください!

ネパール人編もあります!