日本語だけでいい?外国人人材が身につけるべき要素

日本で働く外国人人材にとって、日本語能力が重要なことは言うまでもありません。しかし、日本語能力があっても、円滑なコミュニケーションができ、仕事が順調に進むとは限りません。
外国人人材は、日本語のほかに様々な要素を身につける必要があります。今回は、5つの要素について見ていきましょう。

【身につけるべき5つの要素】

①コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、周囲の人々と円滑なコミュニケーションを行い、良好な関係を築くことができる能力です。この能力がある人は、相手の意図をよく理解し、自分の考えをわかりやすく伝えることができます。また、相手の気持ちに配慮しながら話す、非言語(表情や声のトーン)を上手に使うなど、コミュニケーションをより良くする工夫ができます。

②異文化理解力・適応力

外国で生活し、文化背景が異なる人々の間で働くには、新しい価値観や考え方を受け入れ、適応する能力が求められます。未知のことに好奇心を持ち、柔軟性があってオープンな人ほど、異文化を受け入れやすく、早く適応することができるでしょう。自分のやり方、考え方にこだわりすぎず、いろいろな方法があるのだと受け止められるのも、大切な要素の一つです。

③自己管理力

外国人人材は、毎日働きながら家事や日本語学習もしています。この多忙な生活において、時間管理、課題発見、目標設定、計画設定などを自分で行えることは重要です。さらに、決めたことをやり遂げるには自制心も必要です。自己管理力がある人は、仕事も学習も着実に進めることができて成果を発揮しやすく、周囲からも信頼されるでしょう。

④協調性

協調性がある人は、異なる価値観や考え方に対して自分の考えを押し通すことなく、話し合いながら最適な答えを見つけることができます。また、お互いに協力し合い、業務を効率よく進められます。外国人人材にとって、異なる文化背景を持つ人々と一緒に働くことは容易ではありませんが、協調性を身につけることで、良好な人間関係構築とスムーズな業務遂行が可能になり、自信につながります。

⑤日本の企業文化・ビジネスマナーの知識

日本で働く上で、日本の企業文化やビジネスマナーの知識は欠かせません。上下関係や言葉遣い、時間厳守や報連相、電話の取り方やメールの書き方など、必須事項がたくさんあります。外国人人材にとって、その多くが自分の国とは違う文化、マナーの可能性があります。業務上のミスコミュニケーションやトラブルを防ぐために、しっかりとおさえておくべき要素です。

【まとめ】

いかがでしたか。今回見てきたように、外国人人材が日本で働き、さらに企業の中で活躍できるようになるためには、日本語能力以外にもたくさんの要素が必要です。とはいえ、全ての要素を完璧な形で求めるには無理がありますね。まずは研修やセミナーを通してこれらの重要性を知ってもらい、普段から意識できる環境づくりをすると良いでしょう。
日本語に加えて様々な要素を身につけ、さらに活躍できる外国人人材を育成していきたいですね。

 


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