東南アジアから日本へ来ている外国人と話しをすると、「日本へ来るまでに雪は見たことがありませんでした!」という人が多くいます。
出身国や地域によりますが、雪を全く経験したことがない外国人は、知識ゼロの状態なので、一から丁寧に研修することが大切です。
怪我をしてからでは遅いので、時間を作って、丁寧に教えてください!
その例をチェックしてみましょう!
雪、凍結路面の歩き方
転倒が一番よく起きます。雪や氷の上を歩いたことがないので、それは当然です。
「歩幅は小さく」、「靴底全体で路面を踏む」など、雪や凍結路面の歩き方のコツがありますよね。言葉では伝わりにくいので、実演するのが効果的です。それだけで効果があがります!あと、滑り止めが付いている靴の購入を促すなど、履物の選択にも配慮してください。
雪の下に潜む氷!
雪国の人なら誰もが警戒している、雪の下の氷。アイスバーンの上に雪が積もったときは、怖いですよね!油断したら滑ってしまいます。
車を運転していなくても、歩くときも要注意です。雪に慣れていない地域の人は、凍った路面は警戒するのですが、慣れてくると雪の路面は油断するんですよね。
慣れてきたときが、怪我のタイミングです。
凍った路面の上に積もった雪を実際に見せ、雪をさっとかいて、氷を見せてください。「気をつけよう!」となります。
屋根からの落雪
屋根からの落雪に埋もれてしまいお亡くなりになる方もいます。
雪のことを知らない外国人は、「雪に埋もれて死ぬ」なんてことを想像できないです。これは雪が軽いものだという印象を持っているので、埋もれても大丈夫と考えている節もありますね。
落雪とはどういうものか、落雪を想定した上での通り道を示す、など就業場所や寮などの生活圏での具体的な危険個所などを一緒に回りながら説明してください。軒下で除雪中に落雪に埋まる、なんてことがないように気をつけましょう。
除雪作業
職場や寮の周りを除雪すると思いますが、外国人社員が初めて除雪をするときは、ぜひ時間を取って座学でまずは手順や危険性を教えてください。
落雪やつららの危険個所、融雪機の使い方、高いところの除雪作業などは、まずはしっかりと教えてください。
以上は代表的なものです。
まとめ
「豪雪地帯」や、「雪が降る回数は多いけど根雪の期間は短い地域」など、それぞれの地域特性があります。
事故や怪我を防ぐには、最初にしっかりと教えることです。
「習うより慣れろ」の発想は危険です。
これが自然災害の研修をする際のポイントです。
時間をとって、丁寧に研修してください。
その時に便利なのはYouTubeです。動画は伝わりやすいですね。
動画と実演などを組み合わせて、オリジナルな教育内容を作ってください!