近年、人材不足の影響で、日本企業が積極的に外国人材を採用しています。こうした背景から、従業員間の円滑なコミュニケーションを実現するために企業で取り入れられているのが異文化理解研修です。
今回は、異文化理解研修の概要や、プログラム内容、注意点などについて解説します。異文化理解研修について知りたい方や、外国人材と日本人が相互に理解し合い、協働できる職場づくりをしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
異文化理解研修とは
そもそも、異文化理解研修とは何なのでしょうか?ここでは、異文化理解研修の概要や目的、必要性について解説します。
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概要
異文化理解研修とは、異なる価値観や習慣を互いに尊重し、理解しようと努力する「異文化理解」について学ぶ研修のことです。日本人向けの異文化理解研修では、次のような内容を学ぶ必要があります。
- 自国の文化やコミュニケーション上の特徴
- 各国の文化やコミュニケーション上の特徴
- 世界における日本語の特異性
- 外国籍社員のレベル別の具体的な日本語力
また、外国人向けの異文化理解研修としては、次のような内容を学ぶ必要があります。
- 日本の企業文化の特徴を学び、職場での働き方
- 日本人の考え方の特徴を学び、スムーズなコミュニケーション方法
目的
異文化理解研修の目的は、外国人材と日本人が気持ちよく協働できる職場環境を作ることです。日本人向けの異文化理解研修には、次のような目的があります。
- 外国人材を迎え入れる体制を構築することで、職場が外国人材にとって居心地がよい場所になり、安心して仕事に臨めるようになる
- 外国人材とのスムーズなコミュニケーション方法やマネジメント方法を知ることで、日本人も自信を持って外国人を受け入れることができる
また、外国人向けの異文化理解研修には、次のような目的があります。
- 日本の企業文化や、日本人とのスムーズなコミュニケーション方法を学ぶことで、外国人材が自信を持って仕事に臨めるようになる
- 外国人材の職場での疑問や不安が最小限に抑えられることで、ともに働く日本人の教育負荷やストレスが減り、安心して外国人材を見守ることができるようになる
必要性
外国人材を受け入れている企業において、異文化理解研修は必須の研修であるといえます。異文化理解研修を導入していない職場では、外国人材と日本人の間に心理的な壁が生じることが多いです。
たとえば、日本人が外国人材に対してネガティブな印象を持ち、外国人材を仲間として扱わず、日本人だけでコミュニケーションを取り合うことがあります。こうした環境は外国人材にとって居心地がよくないため、活躍しにくくなり、早期離職にもつながります。
こうした従業員間のミスコミュニケーションや、差別、ハラスメントを防止し、外国人材が長期的に定着できる環境を作るうえでも、異文化理解研修は必要です。
また、「外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針」では、以下のことが定められています。
- 教育訓練の実施その他必要な措置を講ずるように努めるとともに、母国語での導入研修の実施等働きやすい職場環境の整備に努めること
- 日本人労働者と外国人労働者とが、文化、慣習などの多様性を理解しつつ共に就労できるよう努めること
こうした法令があることも踏まえ、異文化理解研修は外国人材を受け入れている企業において実施する必要性が高い研修であるといえます。
異文化理解研修の実施方法
異文化理解研修は、どのように実施すればよいのでしょうか?ここでは、異文化理解研修の実施方法について解説します。
実施対象者
異文化理解研修の対象者は、外国人材を含む職場のすべての従業員です。
外国人材向けの異文化理解研修の実施対象者は、外国人材に加え、日本での勤務経験が少ない帰国子女なども挙げられます。
また、外国人材との関わりの深さに応じて、研修内容に濃淡をつけることも可能です。たとえば、外国人材を受け入れる部署や、外国人材の直属の上司などに対しては、特に重点的に異文化理解研修を行う必要があります。
一方で、外国人材を受け入れない部署など、関わりの少ない社員に対しては、外国人材を受け入れる意義や心構えを伝えるに留めることもできます。
実施形態
異文化理解研修においては、お互いの文化や考え方の違いを理解し、尊重し合うことが重要です。こうした学びを深めるには、研修の中で他者と意見交換ができる機会を取り入れることが有効です。意見交換ができる仕組みとしては、ケーススタディやワークショップなどが挙げられます。
また、他者との意見交換をスムーズに行うためには、対面形式での研修が望ましいと考えられます。オンライン形式で実施する場合も、グループチャット機能を活用するなど、他者と議論ができるよう工夫するのがおすすめです。
実施スケジュール
異文化理解研修を行うタイミングについても、工夫する必要があります。
日本人向けの異文化理解研修は、外国人材を受け入れる土壌を作るために必要な研修です。そのため、外国人材を受け入れる前に、基本的な内容については実施し終えておいた方がよいでしょう。外国人材の受け入れ後は、現場でのミスコミュニケーション事例の共有や、トラブルへの対処方法など、より実践的な内容にフォーカスするのがおすすめです。
外国人向けの異文化理解研修は、スムーズに職場で活躍するために重要な研修です。そのため、外国人材の受け入れ後、早いうちに実施するのがよいでしょう。
また、必要に応じて内容をいつでも見返せるよう、録画や資料を共有することもおすすめです。外国人材の日本語能力に不安がある場合は、確実に理解をしてもらえるよう、母国語の通訳に同席してもらうことも有効です。
こうした異文化理解研修は、繰り返し実施することで職場に定着します。定期的に開催するようにしましょう。
日本人向けの異文化理解研修の具体的なプログラム内容
日本人向けの異文化理解研修としては、どのような内容を行う必要があるのでしょうか?ここでは、日本人向けの異文化理解研修について、具体的なプログラム内容を解説します。
参照元:「職場でのミスコミュニケーションを考える」動画教材(経済産業省)
自国の文化やコミュニケーション上の特徴を理解し説明できるようになる
外国人材が入社すると、日本人は外国人材に対して日本の企業文化や日本人のコミュニケーション上の特徴を説明する立場になります。一方、日本人自身がこれらに対して自覚的ではなく、いざというときに説明できないことがあります。
たとえば、職場の外国人から次のような疑問を投げかけられたとき、きちんと説明できるでしょうか?
- なぜ日本では「組織やチームで働く」ことが重要視されているのですか?
- なぜ「報告・連絡・相談」を行う必要があるのですか?
- 日本人はどうしてすぐ謝罪をするのですか?
- 「できるだけ」「なるべく」など、わかりにくい言葉が多いのはどうしてですか?
- 定時が9時なのに、9時ぴったりに行くと遅いと言われるのはなぜですか?
こうした内容は、すべて日本独特の企業文化やコミュニケーション方法です。日本人自身がこのような特徴を理解していないと、自国の文化や価値観がどこの国でも共通する当たり前の考え方だと勘違いしてしまいます。これが、外国人材とのミスコミュニケーションの温床になるのです。
外国人材を受け入れる企業や職場では「日本の常識は海外の常識ではない」との考え方を常に頭に入れておく必要があります。そして、外国人材に対して日本の企業文化や日本人のコミュニケーション上の特徴を説明できるよう、研修を通して準備しておくことが重要です。
各国の文化やコミュニケーション上の特徴を知る
日本の特徴を理解するのに併せて、各国の文化やコミュニケーション上の特徴を学ぶことも重要です。たとえば、職場の外国人材について、次のような内容を把握しているでしょうか?
- 母国の言語はなにか?
- 母国の国民性や考え方の特徴はなにか?
- 母国の企業文化の特徴はなにか?
- 母国のコミュニケーションの特徴はなにか?
- 外国人材の宗教はなにか?どのような宗教上の習慣があるか?
同じアジア圏から来ている外国人材でも、文化やコミュニケーション上の特徴は国によって異なります。こうした特徴をあらかじめ知っておくと、外国人材が想定外の行動をした際にも、冷静に対処することができるようになります。また、外国人材にすべき配慮や仕事の進め方について話し合うなど、あらかじめミスコミュニケーションを予防することも可能です。
世界における日本語の特異性を知る
世界における日本語の特異性についても十分に理解しておくことが必要です。
日本語は、外国人材にとって習得が困難な言語の一つだと言われています。たとえば、次のような点が難しいとされています。
会話の中で主語が省略される
- (あなたは)仕事終わった?
- (私は)ご飯食べたので、外回りへ行ってきます。
敬語が「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の3種類に分かれており、相手の身分や立場に応じて使い分ける必要がある
- 私が部長に伝えます(丁寧語)
- 部長が社長にお伝えになります(尊敬語)
- 私が部長に申し伝えます(謙譲語)
「あいまいな言葉」が多い
- この仕事はなるべく早めに仕上げてください
- キリのよいところで終わらせましょう
- できるだけ綺麗に掃除をしてください
日本語は、国際的に見ても特徴的な言語です。どんなに外国人材が日本語を勉強していたとしても、職場ですぐに使いこなせない可能性もあります。そのため、職場で外国人と対話する際は、なるべく簡単な言葉に言い換えるなど、相手に歩み寄ることが重要です。
外国人材とコミュニケーションを行ううえで参考にしたいのが、出入国在留管理庁と文化庁が推奨している「やさしい日本語」です。
「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。外国人材を受け入れる際に「やさしい日本語」研修を導入することで、外国人材とのコミュニケーションが円滑化し、業務も進めやすくなります。
詳しい内容については、出入国在留管理庁と文化庁が発行するガイドラインを参照してみてください。
参照元:在留支援のためのやさしい日本語ガイドラインほか(出入国在留管理庁・文化庁)
外国人材のレベル別の日本語力について学ぶ
日本人が、外国籍社員のレベル別の具体的な日本語力を理解しておくことも重要なポイントです。
同じ在留資格で来日しているとしても、外国人材が日本語を話せる程度には個人差があります。スムーズに仕事を進めるには、外国人材の日本語力を理解しておくことが重要です。そのため、職場で外国人材を受け入れる際には、あらかじめ日本語試験のレベルを把握し、日本語力をイメージしておくようにしましょう。
外国人材が日本語能力試験(以降、「JLPT」)を受けている場合、「レベル別Can-doリスト」を参照するのがおすすめです。「レベル別Can-doリスト」では、N5〜N1までのレベルごとに、「聞く」「読む」「話す」「書く」のそれぞれの分野で、どの程度日本語を使うことができるかが示されています。あくまでイメージであり、個人差はありますが、ぜひ参考として利用してみてください。
また、JLPTなどの日本語試験には、基本的に「話す」「書く」に該当する試験がありません。そのため、外国人材の中には「話す」「書く」に苦手意識を持っている方も多いです。
ただし、個々の詳細な日本語レベルについては、本人と対面してみないとわかりません。職場では、上記の内容を参考にしたうえで、目の前の外国人の日本語水準を理解するように努め、柔軟に対応することが重要です。
参照元:日本語能力試験 合格者と専門家の評価によるレベル別Can-doリストーわたしが日本語でできることー(日本語能力試験JLPT)
外国人向けの異文化理解研修の具体的なプログラム内容
外国人向けの異文化理解研修としては、どのような内容を行う必要があるのでしょうか?ここでは、外国人向けの異文化理解研修について、具体的なプログラム内容を解説します。
参照元:
日本の企業文化や働き方のポイントを学ぶ
外国人材がスムーズに職場に適応するためには、日本の企業文化や働き方を理解してもらう研修を実施することが必要です。たとえば、外国人材には、次のような日本独特の企業文化が理解しにくいことがあります。
- 意思決定を行う際の「稟議」や「承認」などのプロセス
- スムーズに会議を進めるための「根回し」
- 報告・連絡・相談
- 定時よりも早い時間の出社
- 「5分前行動」や「10分前行動」
- 「飲みニケーション」の文化
日本と海外との間には、国民性や習慣、環境などの違いから、企業文化や働き方の面でさまざまな違いがあります。外国人材にこうした企業文化を教えるときには、目的や背景を丁寧に説明し、時間をかけて理解してもらうように努めましょう。
日本人のコミュニケーション上の特徴やポイントを学ぶ
外国人社員が日本企業で活躍するにあたって、日本人との円滑なコミュニケーション方法を学ぶ研修を実施することも有効です。たとえば、外国人材にとって、次のような日本人特有のコミュニケーションは理解しにくいことがあります。
上下関係を重要視する表現
- 敬語
- 謙遜
- 敬称
相手との衝突を避ける表現
- 謝罪の文化
- 遠まわしな表現
相手の気持ちに配慮する表現
- クッション言葉
- 本音と建前
複数の意味を持つ表現
- いいよ(肯定・否定)
- 大丈夫(肯定・否定)
- 結構です(肯定・否定)
気づきを促す表現
- 水を持ってきてくれたら嬉しいんだけどな(水を持ってきてほしい)
- この部屋は暑いね(クーラーをつけてほしい)
- あの荷物を入口まで運べる?(荷物を運んでほしい)
「すみません」という言葉の意味
- この度はすみませんでした(謝罪)
- わざわざお越しいただいてすみません(感謝)
- すみません、この資料についてお伺いしたいのですが(依頼をする際の声かけ)
- すみません、通ります(あいさつ)
外国人材にとってはわかりにくい表現でも、日本人が知らず知らずのうちに使ってしまっていることがあります。外国人材が職場にスムーズに適応するためには、こうした日本人のコミュニケーション上の特徴を理解してもらう必要があるでしょう。
異文化理解研修を実施する際の注意点
異文化理解研修を実施するにあたって、注意すべきことはあるでしょうか?ここでは、異文化理解研修を実施する際の注意点について解説します。
参照元:外国人材活躍解説BOOK(日本商工会議所・東京商工会議所)
受講者の不安に寄り添う
異文化理解研修を企画・運営する際には、受講者の不安に寄り添うことが重要です。外国人材を採用する企業の日本人社員は、次のような不安を抱えていることがあります。
- 外国人材に日本語が通じるかわからない
- 外国人材とどのようにコミュニケーションを取ればよいかわからない
- 外国人材が職場に馴染んでくれるか不安だ
- 外国人材が日本人と同じように働けるのだろうか
また、外国人材も、日本で働くことに対して、以下のような不安を抱えていることが多いです。
- 自分の日本語が通じるかわからない
- 自分の考え方や習慣を同僚に理解してもらえるだろうか
- うまく職場に馴染めるか不安だ
- 日本企業でしっかりと活躍できるだろうか
上記に挙げたのはあくまで例に過ぎませんが、研修担当者はこのような従業員の不安の声に積極的に耳を傾ける必要があります。そして、教育研修を通してこうした不安を解消していくことが重要です。
相手の文化や考え方を否定しない
異文化理解研修を実施する際には、相手の文化や考え方を否定しないようにしましょう。たとえば、次のような表現に注意が必要です。
- これだから〇〇人はダメなんだ
- この国の考え方はどうかと思う
- 日本の方が〇〇国より進んでいる
どんな方であっても、出身国のことを貶められたら気分が悪くなります。あまりに否定的な態度が続くと、社員の離職につながるかもしれません。
外国人材とスムーズに働くには、「自分の常識は他人の非常識」という心構えを持つことが重要です。外国人材も日本人も、常にお互いの文化や考え方を尊重する態度を持つようにしましょう。
自国の文化や考え方を押しつけ過ぎない
異文化理解研修の中で、自国の文化や考え方を押しつけ過ぎないように伝えることも重要です。
外国人材に対しては、出身国の考え方や価値観に固執し過ぎず、「郷に入っては郷に従え」と考え、日本の企業文化やコミュニケーション方法を柔軟に取り入れるように促す必要があります。
一方で、宗教上の習慣など、外国人材にも曲げられない考え方があります。そのため、日本人に対しても、日本の常識を一方的に伝えるのではなく、目の前の外国人材に合わせて対応するように伝える必要があります。
たとえば、合理的な配慮をしたり、相互に話し合って妥協点を模索したり、時間をかけて説明し、相手に理解してもらったりすることなどが考えられます。
このように、外国人材と日本人が気持ちよく働くうえでは、自国の文化や考え方を押しつけるのではなく、お互いの「違い」を理解したうえで、丁寧にコミュニケーションを取ることが重要です。
異文化理解をする意義やメリットを理解してもらう
異文化理解研修を実施する際には、研修の冒頭などで異文化を理解する意義やメリットを説明するようにしましょう。受講者が研修の意義やメリットを理解することで、スムーズに研修に臨むことができるためです。
外国人材にとって、日本文化や日本人のコミュニケーション上の特徴を理解することは、日本の企業で活躍するうえで非常に重要です。職場でスムーズに働けることで、昇進や昇給などにもつながりやすくなります。
また、日本人にとっても、異文化理解を行うことにはさまざまなメリットがあります。職場で外国人材と気持ちよく働けることはもちろん、外国人材に対する教育支援の実績や協働経験は個々人のキャリアにとってもプラスの影響を与えるはずです。
企業単位で考えても、職場で異文化への理解が進むことで、グローバル経営の推進につながったり、ダイバーシティを確保できたりと、さまざまなメリットがあります。受講者に「自分が異文化理解をするとポジティブな影響がある」とイメージしてもらえるよう、具体的に意義やメリットを説明するようにしましょう。
異文化コミュニケーションの機会を作る
この記事では、「日本人向けの異文化理解研修」と「外国人向けの異文化理解研修」について紹介してきました。これらの研修を通じて、受講者が異文化理解の基礎的な内容を理解し終えたら、外国人材と日本人が相互に意見を交換できる異文化コミュニケーションの機会を設けることも重要です。
外国人材にとっては、次のようなメリットがあります。
- 研修の際には気づかなかった日本文化や日本人のコミュニケーション上の特徴を知ることができる
- 日本人と交流することで、日本語能力が上達する
- 日本人に声をかけやすくなり、職場の居心地がよくなる
また、日本人にとっても、次のようなメリットがあります。
- 個々の外国人材の習慣や考え方を知ることができる
- 外国人材のことをより深く理解することで、仕事が進めやすくなる
- 外国人材に声をかけやすくなり、職場の居心地がよくなる
異文化コミュニケーションの際には、実践的なディスカッションを取り入れることも効果的です。たとえば、外国人社員に職場のコミュニケーションで困っていることを共有してもらったり、日本人社員が職場で戸惑ったことをシェアしたりすることで、お互いの立場から課題に気づくことができるでしょう。
また、オリエンテーションや懇親会など、気軽に交流できる場を設けることにも、お互いの心理的な距離を縮める効果があります。
異文化理解研修は明光グローバルにご相談ください
外国人材を採用した際には、外国人材と日本人の両方に対し、異文化理解研修を実施する必要があります。一方で、外国人採用の知見やノウハウがない企業の中には「具体的にどのような内容を教えればよいのかわからない」「いま準備している内容で十分なのか不安だ」など、お困りの方も多いでしょう。
明光グローバルの「外国人社員向け各種教育・研修サービス」なら、最小限の手間やコストで、異文化理解研修を提供することが可能です。最後に、異文化理解研修を始めとする、外国人採用にともなう教育研修のコンテンツでお悩みの経営者や人事・教育担当者の方に向けて、明光グローバルのサービスを紹介します。
明光グローバルとは
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教育研修事業では、外国人社員が企業でより一層活躍できるための独自のオンライン日本語学習システム「Japany」や、日本語レッスン、日本語能力測定試験などの「外国人社員向け各種教育・研修サービス」を提供しています。
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まとめ
異文化理解研修は、外国人材と日本人の双方にとって意義のある研修です。日本企業における外国人材の受け入れが進む中で、今後ますます重要性を増していくことでしょう。
一方で、外国人材の採用に慣れていない企業においては、研修に関する詳しい知見やノウハウがなく、お困りの担当者の方も少なくありません。
明光グローバルには、異文化理解研修に関する深い知見やノウハウがあります。異文化理解研修の企画・運営でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。