日本語能力が伸びる学習者とは
ポイント① 外国語学習経験がある
日本語以外に、英語や中国語などすでに外国語学習の経験がある人は、自分なりの学習方法を持っていたりして、効果的に学習できる可能性があります。また、外国語や外国文化への関心が高い場合も多いです。さらに、外国語の知識が日本語学習を助ける場合もあります。例えば、韓国語は名詞や助詞が日本語と似ており、文法ルールも近いので、日本語学習のヒントになります。また、カタカナ語も、外国語の知識が助けになることがあります。
ポイント② 日本語、日本文化に関心がある
日本語そのものに関心があれば、難しい漢字や敬語の学習もモチベーションを維持しやすいです。また、アニメや漫画、ドラマが好きな人はインプットが多くなり、いろいろな語彙を知っていたり、聞き取りが得意だったりします。そして、日本文化に関心がある人は、日本で感じた文化の違いも、「こういう文化もあるのか」と前向きに捉えられる場面が多くなるでしょう。
ポイント③ 外国語学習に向いた性格・性質を備えている
外国語学習に向いている性格というものもあります。例えば、「物怖じしない性格」の人は、間違いを恐れずに日本語を話すことで、会話力が伸びやすいです。知識は使うことで覚えていくので、ミスを恐れずにどんどん使ってみようとする姿勢は外国語学習にとても向いています。
また、「柔軟性がある人」は異なる言語や文化を受け入れやすい特徴があります。日本語は文型によってルールが様々であり、相手によって使う話し方のスタイルを変えるなどいろいろな変化が必要です。柔軟性はこんな日本語を勉強するのにも大切な要素です。
そしてもう一つ、日本語能力が伸びやすい人の特徴としてよく見られるのが、「愛されキャラ」です。みんなから愛され、よく構われる人は、日本語コミュニケーションの機会が増えます。周囲の人から愛され、楽しく会話できる経験が多くなるので、自信も持ちやすくなります。
ポイント④ 動機づけがある
「はやく日本語でコミュニケーションが取れるようになりたい」
「日本社会や職場の一員として活躍したい」
「上司に評価されたい、出世したい」
「試験に合格して手当をもらいたい」
という気持ちは、外国語学習をする上で大きなモチベーションになります。外国語を使って仕事ができたり、頑張りが評価されたりしたら嬉しいですよね。このように日本語を勉強することで得られるメリットが大きければ大きいほど、日本語を勉強しようという気持ちは大きくなります。
日本語学習にどう活かすか
では、これらのポイントを外国人人材の日本語学習に活かすためにはどうすればいいのでしょうか。
まず、関心や動機付けは工夫次第で高めることができます。例えば、「社員との交流の機会を増やす」「定期的な面談をする」「試験合格者に手当を支給する」なども日本語への関心やモチベーションを高めることが期待できます。
また、性格を今から「物怖じしない」「柔軟性がある」といったものに変えるのは難しいですが、日本語学習をする際の心構えとして、「積極的に話しかけてみよう」「異なる文化も柔軟に受け入れよう」といった声掛けをすることは可能です。
そしていくら外国人人材自身に日本語能力が伸びる要素があったとしても、学習環境がなければ日本語能力を伸ばすことはできません。
会社ができる外国人人材の学習サポートについては下記の記事を参考になさってください。
まとめ
いかがでしたか。日本語能力が伸びる学習者の特徴はいろいろありますが、工夫次第でどんな学習者でも日本語力を伸ばせる可能性があります。これらのポイントをぜひ実践してみてください。
■日本語能力が伸びる学習者のポイント
- 外国語学習経験がある
- 日本語、日本文化に関心がある
- 外国語学習に向いた性格・性質を備えている
- 動機づけがある
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